PS4やSwitchでダウンロード配信されている「Dead Cells(デッド・セルズ)」というインディーゲームを紹介していこう。
スピーディで爽快なアクションが楽しい「ローグヴァニア」のゲームだ。
ゲーム紹介
ソウルライクなローグヴァニア
高難度アクション+メトロイドヴァニア+ローグライク
「Dead Cells」は、「ダークソウル」のような高難度で死にまくるアクションゲーム。
そしてそれに加えて、2D横スクロールで探索しながら成長していく「メトロイドヴァニア」の要素。
さらにはランダムマップで死んだら最初からの「ローグライク」の要素がある。
このローグライク+メトロイドヴァニアで「ローグヴァニア」というジャンルを謳っているわけだが、要はリプレイ性の高い探索アクションゲーム。
歯ごたえのある高難度アクション、探索と成長、ランダム要素で、何度でも繰り返し遊べるようになっている。
メトロイドヴァニア
広いダンジョンを探索
ラスボスまでのステージは複数用意されているが、1つ1つのステージは迷路のような入り組んだ広いダンジョンになっている。
ステージの主な目的は出口を見つけることで、出口を見つけてそこに入ると次のステージへと進める。
出口は必ずしも1つではなく、2つ用意されていることもあり、どちらを選ぶかでその後のステージが分岐するといった仕組みもある。
もちろん探索はそれだけではなく、装備や強化アイテムもばらまかれているし、隠し通路もある。
それらを探しながら進んでも良いし、あるいは出口のみを求めて突き進んでも良い。
装備の入手と選択
ダンジョン内では様々な性能の武器や盾、スキルを入手できる。
その数は最大で100種類近くになるが、その中から4つを選択して装備することになる。
同じ装備でも性能が異なるので、どの装備にするかで悩むことになる。
スクロールでパワーアップ
ダンジョン内で入手できるスクロールを使うことで、装備の性能(攻撃力)やHPを強化することもできる。
装備は「暴虐」「戦術」「生存」の3種類に分かれており、スクロール1つごとに、どの種類を強化するか選択することになる。
例えば暴虐を強化すると、暴虐に対応した装備の性能と、キャラクターのHPが強化される。
しかし同じ種類を強化するごとにHPの増加率が減少してしまうため、暴虐ばかりを伸ばすとその装備の攻撃力は高くなるが、HPが伸びにくくなってしまう。
HPを伸ばすにはバランス良く様々な種類を強化するのが好ましいが、分散すると攻撃力が低くなってしまう。
そのうえ、スクロールで強化するごとに敵も強化されていくので、計画的に強化していかないと、敵に対して攻撃力が足りない、あるいはHPが足りないという事態に陥ってしまう。
どの装備を入手するかだけでなく、どの種類の装備のステータスを強化するかも悩ましい選択となるわけだ。
ローグライク
ランダムマップで何度でも探索できる
このゲームはローグライクでもあるので、ステージのマップは毎回ランダムで変化する。
そのため一度探索したら楽しみがなくなるわけでなく、出口の場所や装備、スクロールなどは毎回探索することができる。
死んだらほぼ全てを失い最初から
ローグライクのお約束で、死んだら最初からのリスタートとなる。
中間セーブとかそんなものはない。
頑張ってラスボスまで進んでも、死んだら最初からだ。
道中で入手した装備や、スクロールでのパワーアップも完全に失ってしまう。
とは言えまったく引き継ぎ要素がないわけではなく、次で説明するアンロックが引き継ぎ要素になる。
引き継ぎ要素のアンロック
各ステージの出口に進むと、ステージ間の休息エリアにたどり着く。
そこでは道中で入手できる「セル」を使って、回復アイテムの個数を増やすなどの、リスタートしても引き継げる要素をアンロックすることができる。
そうやって気長にセルを使ってアンロックしていくことで、少しずつ進行が楽になる。
スタイリッシュな高難度アクション
多彩でスピーディ
メトロイドヴァニアやローグライクについて語ったが、しかしながらこのゲームの真価はアクションにある。
剣や弓での近接攻撃や遠隔攻撃、トラップやタレットの設置、ローリングでの回避や盾でのパリィ、多段ジャンプや壁登りといった、多彩なアクションが用意されている。
そしてとてもスピーディに移動や攻撃ができる。
素早くサクサク移動して、素早くガンガン攻撃する。
スピード感がありすぎて最初は戸惑うかもしれないが、慣れてくるととても爽快だ。
高難度の死にゲー
そしてよく死ぬ。
回復できる回数が少ないうえ、敵の攻撃がとても痛いので、少し油断するとあっさりやられる。
そのため、しっかりと敵の攻撃パターンを覚え、予備動作で判断することが求められる。
まぁ大まかにはソウルシリーズのような難易度だと思っておけば良いだろう。
ソウルシリーズとは違ってRPGではないので、レベルを上げてのごり押しができないため、アクションが苦手な人だと苦労するかと思う。
感想と評価
良い点
快適な探索
良い点を考えて真っ先に思い浮かんだのが、移動の快適さだ。
ローリング(通常移動より速い)や2段ジャンプ、壁走りなど、スピーディで多彩なアクションによる移動がとても爽快だ。
死んだら最初からなため、何度も何度も同じステージを周回することになるのだが、移動が快適なためストレスになりにくい。
敵を無視すれば、ステージによっては出口まで1分ほどで駆け抜けられる。
サクサク移動ができてほんと楽しい。
また、同ステージ内なら一度通った場所にはファストトラベルですぐに戻れるため、隅々まで探索するのが楽なのも有難い。
攻撃重視のスピーディなアクション
スピーディで攻撃寄りなアクションも良い点だと思う。
攻撃スキルは素早く2つ3つをほぼ同時に使えるし、ブラッドボーンのようにダメージを受けた直後に反撃すれば回復できるため、防御より攻撃を重視するデザインになっている。
敵に攻撃される前に攻撃攻撃攻撃。
敵が攻撃をしてきたら回避かパリィをして攻撃攻撃攻撃。
多少被弾しても攻撃攻撃攻撃。
攻撃に熱中しすぎて死ぬことも多いが、アクションとしては楽しい。
白熱のボス戦
ステージをある程度進めるごとにボス戦が用意されているが、死んだら最初からという緊張感があるため、ボス戦はとても白熱した戦いになる。
ボス戦の難易度も、初見で勝てるかどうかという、良いバランスになっているように思う。
ボスに限ったことではないが、このゲームの敵は攻撃力こそ高いものの、攻撃パターンは少なく、予備動作も分かりやすい。
そして理不尽な初見殺しもないので、冷静に観察すれば初見でも対応できる(ノーマル難易度の場合)。
と言っても、初見で突破するのは決して楽なことではない。
特にラスボスに挑んだときは手に汗を握る戦いで、勝てたときはとても大きな達成感があった。
リプレイ性の高さ
ランダムマップで、しかも移動が快適で、戦闘も面白いので、何度でも繰り返し遊びたくなるリプレイ性がある。
装備などのアンロックも多数用意されているし、どの装備をセットするか、スクロールでどの装備の種類を強化するかという、ビルドの試行錯誤も楽しめる。
1度クリアしても、さらなる難易度のハードモードやベリーハードモードが出てくるし、日替わりでステージが変化するデイリーチャレンジモードだってある。
装備のアンロックには後述する難点があるものの、全体的にはリプレイ性が高く、ハマればクリア後も長く遊べる。
気になる点
装備をアンロックする楽しみが足りない
新たな種類の装備を開放するには、敵などからドロップする装備の図面を入手し、さらには同じく敵などから入手できる「セル」を消費してアンロックする必要がある。
しかしこの装備のアンロックが曲者で、下手に装備をアンロックして種類を増やしてしまうと、それだけ狙っている装備(強い装備とか)がダンジョンでドロップする確率が下がってしまう。
特に使い物にならない装備をアンロックしてしまうと、その装備がドロップする確率が追加された分、逆に難易度が上がることになりかねない。
一応厳選してアンロックするという遊び方はできるものの、それだとアンロックの楽しみがすぐに終わってしまうので、やりこみ要素的にはデメリットなくアンロックできるようにしてほしいと思う。
まとめ
【良い点】
・快適な操作性
・白熱のボス戦
・リプレイ性の高さ
【気になる点】
・装備をアンロックする楽しみが足りない
繰り返し遊べる2D横スクロールのアクションゲームとして良く出来ている。
高難度なアクションゲームとローグライクの組み合わせがツボに来るという人におすすめ。
コメント
>そのうえ、スクロールで強化するごとに敵も強化されていくので
知らなかった、そんなの・・・