【完結済み】長編漫画おすすめランキング30選【大人買い用】

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(11月15日更新)

Kindleで読める大人買いにおすすめな完結済みの長編漫画をランキング形式で紹介。

扱うのは11巻以上で完結している作品(逆に10巻未満の短編はコチラ)。
バトルやスポーツ、ラブコメなど、なるべく幅広いジャンルから選んでいる。

またランキングはストーリーの完成度や画力の高さ、斬新な設定・世界観、万人向けかどうかなどを基準にしている。

完結済みの長編漫画おすすめランキング

【1位】ヒカルの碁

一大囲碁ブームの社会現象を巻き起こした囲碁成長物語!

小学生の少年・ヒカルは祖父の蔵で古い碁盤を見つけたことにより、平安時代の天才囲碁棋士の霊・藤原佐為に取り憑かれてしまう。
佐為にせがまれて嫌々ながらも碁を始めるヒカルだが、同い年でありながらプロ級の実力を持つ塔矢アキラに刺激され、次第に碁の魅力に目覚めてゆく。


画像は『ヒカルの碁』13巻。囲碁のルールがわからなくても楽しめる演出になっている。

漫画界の王者・少年ジャンプの中でも、個人的にストーリーと絵の完成度が高くてオススメなのが、手塚治虫文化賞新生賞受賞を受賞したこの漫画。
最強囲碁棋士の霊に取り付かれた少年の囲碁を通した成長物語が巧みに描かれる。

囲碁はルールがわからない?
大丈夫、ルールがわからなくてもまったく問題ない。

ほったゆみ氏と小畑健氏の名コンビが、ルールがわからなくても楽しめる熱い対局描写を演出してくる。
このコンビは「何をやってるのかわからないけどスゴイ!」という漫画を描くのが驚くほどうまい。

またライバルと戦っていくストーリーも熱いし、主人公の成長物語として完成されている。

最初は最強囲碁棋士の霊の力(チート)で勝つ主人公だが、同い年のライバルに感化され、そのチートを使わず自分の力で一から強くなっていく。
「チートを与えられたのにそれを使わず、努力して自分の力で活躍する」というのは、いま考えると面白い展開だ。

そして戦いの舞台を変えながら段階を追って成長していく過程がリアルに丁寧に描かれるので感情移入できるし、登場するライバルもみんな人間味があり魅力的だ。
上述した演出の巧さもあり、囲碁なのに一戦一戦が熱いバトル漫画になっている。

総じて、囲碁・将棋などのマインドスポーツを題材とした作品でこれ以上のものは今後もう生まれないだろうと思えるレベルの傑作と断言できる。
実際に連載中は囲碁ブームがそれは凄かった。

【2位】鋼の錬金術師

錬金術師たちのスチームパンク・ダークファンタジー!

幼くして父親が失踪し、母親を亡くした天才兄弟の2人は、母親を蘇らせたいがために錬金術を用いて禁忌の人体練成を行う。しかしその代償は大きく、兄は片手と片足を、弟は全身を失ってしまう。
2人は失った肉体を取り戻すため、伝説の「賢者の石」を探す旅に出る。


画像は『鋼の錬金術師』1巻。主人公の兄弟2人。

手塚治虫文化賞新生賞や星雲賞を受賞した錬金術ファンタジー。
天才錬金術師の兄弟を中心に、錬金術師たちと陰謀を巡る争いが描かれる。

20巻を超える長編でありながら、最初から最後までストーリーが1本でまとまってる稀有なバトル漫画としてとても評価が高い。

例えばほぼ全ての長編バトル漫画は、ストーリーが伸びるのにあわせて主人公たちの強さをどんどんインフレしていく。
しかしこの漫画は終始主人公たちの強さがほとんど変わらない。

つまりそれだけストーリーが構想通りに完結しているわけだ。
全27巻でここまでインフレしないバトル漫画は大変珍しい。

そしてキャラクターひとりひとりが無駄なく最後まで活躍していく点でも完成度が高い。
主要キャラは当然ながら、モブキャラたちまでもが使い捨てではなく後半まで出番があるので、「こいつがここまで活躍するなんて・・・・・・」と読んでいて驚きとともにニヤッとしてしまう。

付け加えるなら、少年漫画なのにやたらオッサンたちの生き様がカッコイイ。
作者の好みなのだろうけれど、オッサンたちがみんな生き生きしている。なので大人になってから読んでも面白い。

【3位】ドラゴンボール

世界一読みやすいバトル漫画の金字塔!

人里離れた山奥で暮らしている野生少年・孫悟空。
西の都からやってきた科学少女・ブルマと出会い、7つ揃えたらどんな願いでも叶う「ドラゴンボール」を探す冒険の旅に出る。


画像は『DRAGON BALL カラー版 フリーザ編』7巻。読みやすいアクションが魅力。

世界的に有名な少年ジャンプを代表するバトル漫画。
始まりこそ冒険活劇だが、途中から次から次へと強敵と戦う激しいバトルアクションが描かれる。

そしてその魅力は、鳥山明氏によるとても読みやすいバトル描写にある。

『ワンピース』や最近だと『鬼滅の刃』といった人気のバトル漫画でも、バトル描写はごちゃごちゃしていて何をしているのかパッと見でわからなかったり、あるいはスピード感や迫力に欠けることがわりとよくある。
それだけバトル描写を描くというのは難しい。

しかし『ドラゴンボール』は無闇に描き込まず無駄を省いており、コマ割りや構図も読みやすさ最優先で構成されているため、ほぼすべてのバトル描写が物凄く読みやすいしわかりやすい。
そして絵にスピード感や迫力もある。

ここまで徹底的に読みやすく、且つスピード感と迫力があるバトル漫画はほかに例がない。
「世界一うまいバトル漫画」と言っても過言ではないだろう。

ついでに言えば、鳥山明氏はキャラクターのデザインやデフォルメ技術も抜きん出ている。

『Dr.スランプ』や『ドラゴンクエスト』などにしてもそうだが、鳥山明氏のデフォルメ技術の高さは、漫画の神様・手塚治虫氏が自身の後継者として認めたほど。
「鳥山明以前」と「鳥山明以後」で分けられるくらい、その後の漫画の絵に多大な影響を与えた。

鳥山明氏の漫画はセンスの塊で心底感心する。

(カラー版はいくつもに分かれていてややこしいが、この上から順に読んでいけばOK)

【4位】めぞん一刻

高橋留美子氏によるアパートラブコメの金字塔!

古いアパート「一刻館」に住む浪人生・五代裕作と騒がしい住人たち。
そこに若い美人管理人・音無響子がやって来たことで五代の恋物語がはじまってゆく。


画像は『めぞん一刻』1巻。騒がしいアパートの住人たち。

数々の漫画を大ヒットに導いた巨匠・高橋留美子氏の作品の中でも、特に最高傑作として名高いラブコメ漫画。
高橋留美子氏にしては珍しい青年誌での連載作で、オンボロアパートに住む浪人生の青年と夫を亡くした美人管理人を中心とした恋愛模様が描かれる。

高橋留美子氏は少年誌でも多数の名作ラブコメを世に放っているが、この作品は青年誌なだけに、少年誌ではなかなかできない、浪人⇒大学⇒就職浪人⇒就職⇒結婚までの、主人公の人生を通した恋愛物語となっている。

そして高橋留美子氏は女性心理を描けるうえに、男性心理もよくわかっている。
そのうえ女性作者に多いドロドロ鬱々とした表現がないので、男性でも読みやすい。
一歩間違えれば嫌われかねない人間味のある嫉妬深い未亡人ヒロインも、奇跡的なバランスで愛らしいキャラとして成立している。

ストーリーはすれ違いによる誤解から始まることが多いが、これは携帯電話がない時代だからこそできた展開だろう。
終盤怒涛の展開からの納得のラストなので、ラブコメが好きなら間違いなくオススメだ。

【5位】それでも町は廻っている

ノスタルジックな商店街のほんわか日常コメディ!

商店街のみんなに可愛がられているタヌキっぽい元気な女子高生・嵐山歩鳥。
その歩鳥と老婆のメイド喫茶を中心に、古き良き商店街でドタバタ活劇が繰り広げられる。


画像は『それでも町は廻っている』1巻。一昔前のノリを感じさせるコメディが多い。

「藤子・F・不二雄の継承者」と言われたりする石黒正数氏の代表作で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や星雲賞を受賞した日常ミステリーSFコメディ漫画。
商店街のみんなに愛される愉快な女子高生を中心に、その家族や友人たちのささやかな日常が1話完結のオムニバスで描かれる。

1話1話の起承転結が丁寧で読みやすくコメディとして面白いし、どこか子供時代の懐かしさを感じる日常描写もうまい。
リアルな高校生活を描いた漫画はちょくちょく見かけるけれど、この漫画はそれだけでなくリアルな小学生も描いているため、それがノスタルジックを加速させる。

それに作者お得意のミステリーや、藤子・F・不二雄テイストな「すこしふしぎ」のSFが加わってくるので、読者を飽きさせない。
そのうえ途中から作中の時系列がシャッフルされていくため、読み直して時系列を理解すると新たな発見がある仕組みにもなっている。

1巻だけだとそこまでハマるほどではないのだけど、2巻3巻と続けて読んでいくといつの間にかハマってしまう。
そして最後まで読むと喪失感で切ない気持ちになってしまう。
そんな日常漫画の傑作。

【6位】ダイの大冒険

ドラクエ×少年ジャンプの傑作ファンタジー!

モンスターが暮らす平和な島で生まれ育った少年・ダイは、島を訪れた勇者育成の家庭教師・アバンに才能を認められ、勇者になるための特訓を受ける。
しかしかつて勇者に倒されたはずの魔王が復活し、ダイたちを襲撃する。


画像は『ダイの大冒険』18巻。魔王軍との激しい戦いが描かれる。

「勇者が魔王を倒したドラクエ世界のその後」を舞台に、次世代勇者一行の冒険と成長を描いたドラクエ漫画の傑作。

この漫画はバトルも熱いのだが、それと同じかそれ以上に仲間と敵の成長も熱い。
特に主人公の親友にして魔法使いのポップの成長が熱すぎる。

ポップは平凡な生まれの人間で、戦いから逃げだすような臆病な性格をしている。
しかしそれでも悩み葛藤しながら仲間のために勇気を振り絞って戦いに挑み、精神的に少しずつ成長していく。

また味方だけでなく敵側も成長する。
最初は卑劣な敵も、主人公たちとの戦いを経て真っ当な武人へと成長し、ライバルとして立ちふさがってくる。

絵はちと古臭いけれど、この成長物語が熱くて面白いのでオススメ。

【7位】幽遊白書

喧嘩最強の中学生が妖怪と戦う格闘異能力バトル!

子供を助けて交通事故で死んだ不良中学生・浦飯幽助。
霊界の閻魔大王も予定外だったその死により、幽助は紆余曲折を経て霊界探偵として蘇り、人間界で悪さをする妖怪を退治することになる。


画像は『幽遊白書』12巻。主要メンバーの4人。

現在『ハンターハンター』を連載している(?)冨樫義博氏の出世作。

最初は1話完結の人情オカルトとしてスタートし、3巻頃から妖怪バトルに路線変更され、その後はジャンプお得意のトーナメントが出てきて、さらにはジョジョ風の心理戦を含む異能力バトルになり、最後はまたオカルト日常に戻った。

わずか19巻の間に紆余曲折あった作品だけれども、どの部分をとっても冨樫氏の良さがでている。
子供の頃は特に中盤のトーナメントを面白く感じたが、大人になってから読み返すと、後半の展開もヒューマンドラマとして名作だったなと理解できる。

冨樫氏の凄いところは、一級の少年向けバトル漫画を描けて、なおかつ大人向けのドラマを描けるところにあるのではないかと思う。
そういった意味では本作は冨樫氏の良さが存分に出た名作だろう。

【8位】岳

山の厳しさと素晴らしさを描いた心温まる山岳救助漫画!

北アルプスで暮らしながら山岳遭難救助の民間ボランティアを行う変わった青年・三歩。
山と山に来る人を愛する三歩は、いつも明るく元気に山を登りながら遭難者を救助する。


画像は『岳』5巻。遭難救助が間に合わない厳しい現実も描かれる。

マンガ大賞や文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞などを受賞した山岳救助漫画。
登山ではなく、その登山者の救助を題材としているのが珍しいところ。

山で暮らしながら山岳救助のボランティアをしているベテランの主人公と、県警山岳遭難救助隊の新人を中心に、山に訪れる人々のエピソードが1話完結で描かれる。

たまに救助が間に合わず、遭難した人が無慈悲に死ぬ悲しい展開もある。
しかし山が大好きで底抜けに明るく優しい主人公が遭難者を「よくがんばったね」と励まし、それでも山は素晴らしい、登山は楽しいよということを教えてくれるので、決して暗い気持ちにはならない。

優しさに包まれた作品なので、読むと温かい気持ちになれることだろう。

【9位】コウノドリ

出産と命を描いた感激の産科医ドラマ!

医者とジャズピアニストを両立する産科医・鴻鳥サクラ。
日々命の危険と隣り合わせの出産に立ち会ってゆく。


画像は『コウノドリ』2巻。産科医でありながら有名なジャズピアニストでもある主人公。

出産を題材とした医療漫画。
数ある医療漫画の中でもこれは特に読んでほしい。

妊婦とその家族を中心とした出産エピソード集になっており、この漫画を読めば出産はリスクのある命がけの行為で、生まれてくる子供も必ずしも無事とはいかないということがよーくわかる。

これは出産をする女性だけでなく、父親になる男性にも知っておいてほしいこと。
母子ともに無事に出産を終えるのは幸運な奇跡なのだなと強く認識させられる。

またほかの多くの医療漫画と違って、医者同士のドロドロとした人間関係が描かれないため、純粋に医療エピソードに集中して読めるのも個人的に良い点。

とりあえず最初の数巻だけでも読んでおくべき。

【10位】デスノート

名前を書いた相手を殺せる「死神のノート」を巡った天才同士の頭脳バトル・サスペンス!

とある死神が人間界に落とした、名前を書いた相手を好きなように操って殺せるノート。
それを拾った日本一の天才高校生は、ノートを使って犯罪者を心臓麻痺で裁き、犯罪のない世の中を作ろうとする。
その一方でその殺人を阻止しようと、誰も名前を知らない世界一の名探偵が動き出す。


画像は『DEATH NOTE』3巻。監視の目を欺くため、ポテチを食べるふりをしながら犯罪者を殺す有名なシーン。

世界的な社会現象にもなった、週刊少年ジャンプで異例の頭脳戦サスペンス。

本名を書いた相手を殺せる「死神のノート」を用いた殺人犯の主人公は、ノートの証拠を掴まれたら負け。
探偵は本名を知られたら負け。

証拠と名前を巡る頭脳戦・心理戦の駆け引きがとても面白く、連載当時は毎週楽しみに読んでいた。
毎回のようにハラハラドキドキのテンポの良い展開が続いていくが、こういった大場つぐみ氏による計算された飽きさせないストーリー構成には脱帽する。

そしてこの漫画の魅力は小畑健氏の画力があってこそ。
氏の繊細で美麗な画は芸術の粋に達している。

ストーリーも作画もどちらもハイクオリティなサスペンス漫画の傑作。

【11位】ナルト

忍者たちが己の信念をかけて戦うファンタジーバトル!

少し前まで忍者たちが大きな戦争を行い、殺しあっていた世界。
孤児の少年・ナルトは落ちこぼれの忍者で、とある事情により大人たちから差別される悲惨な境遇にいた。
しかしナルトは諦めない心でまっすぐに成長し、その努力と行動により次第に周囲を認めさせていく。


画像は『ナルト』4巻。高い画力からのアクション描写が魅力のひとつ。

落ちこぼれ呼ばわりされていた主人公が努力して実力を身につけて、そうして活躍していく様が爽快なファンタジー忍者漫画。

忍者だとか侍だとかの和風ファンタジーものは、リアルに寄ったやや地味なアクション・世界観になりがちだったりする。
しかしこの漫画は『ドラゴンボール』にも引けを取らない、ド派手な忍術バトルが繰り広げられていく少年ジャンプらしい作風になっている点が素晴らしい。

作者の岸本斉史氏はこれがデビュー作にもかかわらず画力が高く、アクション描写がとても上手い。
そしてその画力から繰り出されるバトルがカッコイイ。

和風ハイファンタジーのバトル漫画としては間違いなくイチオシ。

【12位】北斗の拳

核で荒廃した世界を拳ひとつで生き抜くバイオレンス・アクション!

核戦争で文明が崩壊し、弱肉強食の世界となった世紀末。
一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者・ケンシロウは奪われた許嫁・ユリアを救うため、復讐の旅をする。


画像は『北斗の拳』9巻。有名なケンシロウとラオウの戦い。

少年ジャンプで3年間にわたり1位を維持し、「お前はもう死んでいる」で一世を風靡した格闘漫画。

『マッドマックス2』のような文明が崩壊したポスト・アポカリプスの世界を舞台に、伝説の「北斗神拳」を使う格闘家の戦いの旅が描かれる。

25年くらい前の作品だけど、いま読んでも熱いバトルとハードボイルドなストーリーで楽しめる。

【13位】金田一少年の事件簿

IQ180の高校生が難事件を解決する推理漫画の金字塔!

名探偵・金田一耕助の血を引く高校生・金田一一。
幼なじみの頼みで演劇部の合宿に参加するが、合宿先の孤島のホテル「オペラ座館」では恐ろしい事件が待ちかまえていた。


画像は『金田一少年の事件簿』1巻。孤島で起きた殺人事件に挑む金田一少年。

今まで大人向けだったミステリーというジャンルを少年漫画として見事にアレンジし、推理漫画ブームの先駆けとなった作品。
普段はダメ人間だけど、事件のときだけ天才的な頭脳を発揮する高校生が、数々の難事件を解決に導いていく。

推理漫画だと後に刊行された『名探偵コナン』も有名だろう。
比較すると、コナンは小中学生向けの軽めなストーリーが多い。
それに対してこちらは、主に復讐を扱った悲劇的な重い内容が多い。

特に犯人の切なく悲しい動機にはついつい感情移入してしまい、「こりゃ犯行に及ぶのも仕方ないな」と納得するくらいに同情させられる。

どちらが良いかは好みの問題だが、子供も大人も楽しめるという点ではこちらのほうがオススメかと思う。

【10位】GANTZ

死人が異星人と戦わされるデスゲーム・SFアクション!

地下鉄のホームではねられた高校生の玄野と加藤は、死んだ直後に謎のマンションの一室に転送させられる。
そこでは同じように死んだ人たちが集められ、謎の黒い玉に武器とスーツを渡されて異星人と戦うよう指示される。


画像は『GANTZ』21巻。死んだ人たちが部屋に集められ、謎の黒い玉に異星人討伐を指示される。

CGによって制作される「3D漫画」で知られる奥浩哉氏の代表作となるSFデスゲーム。

不幸な事故で死んだ一般人たちが再生されて集められ、武器の銃と防具のスーツを与えられて、地球に隠れ住む異星人の討伐ミッションに強制参加させられる。

異星人には強さに応じてポイントが設定されており、ミッションクリア時にそのポイントが100ポイント貯まると、「記憶を消されてゲームから解放」「死んだ仲間を蘇生」「強力な武器を入手」の3つからいずれか1つを選択できる。

100ポイント貯まるまで何度でもミッションに参加させられるし、貯まった後も必ずしも解放を選択することにはならない。
こういったゲーム的設定と選択肢がこの漫画の面白いところ。

また主要キャラクターであっても遠慮容赦なくあっさり無慈悲に殺されてしまうので、ストーリーが予想できず、スリリングな展開に気が抜けない。

だからといってただ残酷なデスゲームというだけでもなく、見知らぬ他人同士で生き残るために協力し、友情・努力・勝利で勝ち抜いていくジャンプっぽい熱い展開も見所だ。

デスゲーム系の漫画では文句なしでこれが最高傑作。

【15位】ジョジョの奇妙な冒険(7部まで)

能力バトル漫画の金字塔!まぁ能力バトルは3部からだが。

ジョースター一族と吸血鬼・ディオの、1世紀以上にわたって繰り広げられる因縁の戦いが描かれる。


画像は『ジョジョの奇妙な冒険』第5部。3部以降は能力バトルと心理戦が魅力。

能力バトル物に大きな影響を与えた作品。
様々な能力者たちとの心理戦を交えた戦いが面白い。

かなりの長編シリーズだが、全部を読むのは大変という人には4部、5部、7部をオススメする。

4部は一つの街を舞台とした日常バトル。
平穏な街に潜む能力を悪用した殺人者との戦いもあれば、能力者たちのちょっとした平穏な日常のエピソードもある。

5部はイタリアを舞台としたマフィア同士の抗争。
息をつかせぬ命がけの戦いの連続で、テンポの良いスリリングなストーリーになっている。

そして7部は、19世紀後半のアメリカを舞台とした大陸横断の壮大な乗馬レース大会。
1部~6部までの一連のストーリーがリセットされているため、シリーズをはじめて読む人でも楽しみやすいかと思う。

(完結は7部まで)

【16位】シグルイ

刀に狂った漢たちの剣豪時代劇!

江戸時代初頭。隻腕の剣士と盲目の剣士が、駿河城内の御前試合で真剣を用いて斬り結ぶ。
隻腕や盲目になりながらも戦うこのふたりには一体何があったのか、その因縁の過去が語られる。


画像は『シグルイ』9巻。2人の剣鬼の因縁の戦いが物語の中心。

元ネタは小説の『駿河城御前試合』。
しかし小説の内容はあまり関係なく、それに登場する隻腕の剣士と盲目の剣士の過去を中心に描いた、ほとんどオリジナルのストーリーとなっている。

この漫画は残酷な描写と濃すぎる絵柄で、かなーり読み手を選ぶ。

だが迫真の表現で描かれる壮絶で狂気で凄惨すぎる剣士たちの闘いと生き様は、一度読むと忘れることができない。
そして最後まで一気に読んでしまう魅力がある。

物凄く癖が強いけど、漫画としてはとても面白い。

【17位】グラップラー刃牙

最強を決める地下闘技場の異種格闘技ドラマ!

高校生にして地下闘技場のチャンピオンに君臨する少年・範馬刃牙。
「地上最強の生物」と謳われる父親・範馬勇次郎を倒すため、刃牙は強者と闘い最強を追い求める。


画像は『グラップラー刃牙』1巻。試合直前に食事をする有名なシーン。

空手、柔道、合気道、ボクシング、レスリングなど様々な格闘技のトップファイターたちが集まり、最強を決める戦いを行う格闘漫画。
まぁ約30年続いている有名な作品なので、知っている人は多いかと思う。

いまでこそネタ化が進んでいるけれど、この初期シリーズの『グラップラー刃牙』の頃はどこを切り取っても名試合の連続で、当事流行っていた異種格闘技系の格闘漫画の中でも抜きん出て面白かった。

格闘漫画が好きな人は読んでおくべき名作。

【18位】アイシールド21

ジャンプ王道の熱血青春アメフト漫画!

気弱なパシリ少年・小早川瀬那は、ズバ抜けた俊足を持つことから悪魔的な頭脳を持つアメフト部主将に見出される。
そうして仲間たちと全国大会決勝(クリスマスボウル)出場を目指していく。


画像は『アイシールド21』23巻。村田雄介氏の作画で迫力あるアメフトが描かれる。

稲垣理一郎氏と村田雄介氏のコンビによる、良い意味でとても少年ジャンプっぽいアメフト・スポーツ漫画。

アメフトという日本では珍しいスポーツながらも、しっかりと少年ジャンプらしい友情・努力・勝利が織り交ぜられたストーリー展開になっている。

そのうえでアメフトに実在するひとつひとつの普通の技を、カッコイイ演出で、まるで少年漫画の必殺技かのように魅せてくる。
村田氏の圧倒的な画力もあわさり、スポーツ漫画というよりバトル漫画を読んでいるかのような迫力の試合描写だ。

個人的に『スラムダンク』以降のジャンプスポーツ漫画の中では、これが最もジャンプらしいスポーツ漫画だと思っている。
特に20巻~23巻は『スラムダンク』に引けを取らない名試合。

【19位】嘘喰い

高度な頭脳戦が熱いギャンブル漫画の最高峰!

「嘘喰い」の異名を持つ伝説のギャンブラー斑目貘。
貘はあらゆる賭博を取り仕切る秘密組織「賭郎」の長・お屋形様の座を奪い取るため、命がけのギャンブルに身を投じる。


画像は『嘘喰い』40巻。水中で空気を賭けてルール不明のポーカーをルールを推測しながら行う「エアポーカー」のゲーム。

天才ギャンブラーが仲間たちと協力して命がけのギャンブルを勝ち抜いていくギャンブル漫画。

毎回毎回よくこんなゲームを思いつくなーと感心するくらい、主にオリジナルのゲームを用いて高度な頭脳戦の駆け引きが繰り広げられていく。
この作者は間違いなく漫画家の中で抜きんでて頭がいい。

そのうえこの漫画はギャンブルに勝ってはい終わりではなく、その後に(あるいはその前に)激しい格闘バトルが巻き起こる。
このバトルがこれまた熱く、どちらが本編かわからなくなるくらい力が入ったアクションが描写されていく。

また登場人物たちもひとりひとりが魅力的。
そしてそれらがトップクラスの美麗な画で描かれていく。

ストーリーもキャラクターもギャンブルもアクションも画力も、いずれもが一級品というパーフェクト。

【20位】JIN

江戸時代にタイムスリップした医者が現代医療技術で人々を救い出す!

東都大学附属病院に勤める脳外科医・南方仁は、幕末の1862年にタイムスリップしてしまう。
電気も消毒薬も抗生物質もない世界で、医師南方仁の戦いが始まる。


画像は『JIN』2巻。江戸時代でコレラに立ち向かう主人公。

手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した医療漫画。

昨今流行の異世界作品風に紹介するなら、異世界転移した医者の主人公が、文明の劣る世界で現代医療無双をするお話といったところか。
まぁこの作品は異世界ではなく江戸時代にタイムスリップするお話なのだけど。

主人公は十分な医療環境にない江戸時代で悪戦苦闘しながら、それでも怪我や病から一人でも多くを救おうと奮闘していく。
その主人公が現代医療技術を用いて活躍する様が爽快で、また現代医療技術の凄さにも感心する。

幕末当時の江戸を中心とした文化や社会事情を交えながらストーリーが展開されていくため、そうした歴史を学べる作品としてもオススメだ。

医療漫画としても歴史漫画としても異世界漫画(?)としても名作。

【21位】封神演義

中国の古典小説をもとにした壮大なSF歴史ファンタジーバトル!

紀元前11世紀の古代中国・殷の末期。
殷の皇帝・紂王は仙女・妲己の術により魅了され、操り人形と化していた。
仙界の道士・太公望は、悪しき仙人・道士を封印する「封神計画」の任務を受け、殷で暴虐の限りを尽くす妲己と対立する。


画像は『封神演義』20巻。「宝貝」という仙界の道具を用いて戦う。

中国の古典小説「封神演義」を少年漫画らしい異能力バトルにアレンジした藤崎竜氏の出世作。

ストーリーはひとつの時代の終焉と新たな時代の始まりを描いた、中国らしいスケールの大きさを感じさせる大河ファンタジー。
さらにそれにSF的な解釈を加えて、より壮大な世界観に仕上げている。

また少年漫画なだけに、仙人たちの能力バトルも激しい。
「宝貝」という仙界の道具を使って、各々が個性的な能力を発揮してくる。

バトルでは敵だけでなく味方も大量に死にまくるし、そもそもバトル関係なく人が死にまくるが、主人公の軽い性格とコミカルなギャグにより、あまり暗くは感じさせない読みやすさになっている。
そこはさすがフジリュー氏。

そして少年ジャンプとしては大変珍しく、伏線がキレーに回収されてストーリーが完璧にまとまっている。そういった点でもオススメ。

【22位】もやしもん

農大の楽しい菌類青春コメディ!

肉眼で菌が見える不思議な力を持った農大新入生・沢木惣右衛門直保。
農大の変人教授や研究室の仲間たちと共に、祭り好きな大学でキャンパスライフを送りながら菌について学んでゆく。


画像は『もやしもん』12巻。酒造りのうんちくを語る菌たち。

手塚治虫文化賞マンガ大賞や星雲賞などなどを受賞した農大菌類漫画。

なぜか肉眼で菌が見えてしまう新入生を主役とした楽しい大学生活物語でありながら、菌や食について学べる優れた学習漫画でもある。
ついでにお酒中心のグルメ漫画としても楽しめる。

祭り好きな大学で、ノリのいい先輩たちと馬鹿騒ぎをする。
こんな大学生活を送ってみたかったと読んでいてほんと思えてくる。

そして菌については、可愛くコミカルな菌たちを交えながら解説されていく。
特に日本酒だとかワインだとかビールだとかのお酒の話題が多いため、酒好きだとより一層楽しく読めることだろう。

特に学習漫画としてはこれ以上ない傑作なので、学生にも大人にもオススメ。

【23位】ガンスリンガーガール

義体化された少女たちと担当官の儚いヒューマンドラマ。

テロの絶えないイタリア。
悲しい過去により重症になった少女たちが政府組織によって義体化と洗脳を施され、担当官と共にテロリストと戦ってゆく。

画像は『GUNSLINGER GIRL』1巻。機械の体を与えられ洗脳を施された少女たちがテロリストと戦う。

儚さ全力全開で切なくて泣ける漫画。

凄惨な事件などで身体を失った少女をサイボーグ化。
さらに薬物投与による洗脳で記憶を消去。

そうして対テロリストの人間兵器となった短命の少女たちが、殺し合いの日常の中でパートナーの担当官とともに「小さな幸せ」を見つけてゆく。
しかしそうした幸せの記憶すらも、すぐに失われてしまうという儚さ。

理不尽な世界に悲しくなってくる物語だけど、記憶に刻まれるいい話でもあった。

【24位】五等分の花嫁

五つ子のうち誰を選ぶかを読者が推理する恋愛ミステリー!

貧乏な生活を送る高校生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。
ところが教え子はなんと同級生で、しかも五つ子だった。


画像は『五等分の花嫁』1巻。容姿がソックリな5姉妹。

ミステリー要素を前面に出した点が珍しいラブコメ漫画。

容姿がそっくりな五つ子のヒロインのうち、誰か一人と主人公が結婚する結末が最初に提示される。
その花嫁が誰かを、主人公の回想を通じて読者が推理していくミステリー的な構成になっている。

そして最初から結末が決まっているからか、恋愛漫画に(というか人気漫画に)よくある引き伸ばしが一切なく、非常にテンポよくストーリーが進んでいく。
推理要素とあわさって後半まで飽きずに読めた。

また主人公の性格がいいのも読みやすい点。
恋愛漫画の主人公は不快感を持たれやすい性格をしていることが多いように思うが、この主人公は珍しく不快感を感じない、むしろ応援したくなるタイプだ。

さらに絵も綺麗で、少なくとも12巻までは少年ラブコメ漫画の教科書に載せたいくらい完璧な出来と言える。

【25位】ベイビーステップ

優等生がノートで戦う戦術テニス漫画!

高校からテニスを始めた生真面目な優等生の丸尾栄一郎。
身体能力がない丸尾は、生真面目な反復練習によるコントロールと、不屈のメンタル、そしてノートを用いた戦術を武器に強敵と戦っていく。


画像は『ベイビーステップ』3巻。コントロールとカバーリングで戦う主人公。

少年漫画にしては珍しく、戦術に重点を置いたリアル志向のテニス漫画。

主人公はノートを使って情報収集をし、その情報をもとに戦術を組み立てて戦っていく。
試合中だろうと合間にノートをとる主人公に周囲は驚くが、その情報で対戦相手を徐々に追い詰めて勝利をもぎ取っていく様が爽快。

少年漫画にしては負けまくりで、必ずしも順風満帆とはいかない道のりではあるものの、応援したくなる魅力がある主人公なので読んでいて楽しい。

少年スポーツ漫画としては地味すぎて大きな話題にはなっていないのだけど、ジワジワ面白くなっていくので個人的には好き。

【26位】ピアノの森

天才少年の活躍を描いた感動のクラシックピアノ漫画!

森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりに育った貧乏な少年・一之瀬海。
海は世界的なピアニストの父親をもつ同級生・雨宮修平や、怪我で引退した天才ピアニスト・阿字野壮介に才能を見出され、ピアニストとして挑戦することになる。


画像は『ピアノの森』2巻。ピアノを奏でる主人公。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を受賞したクラシック音楽漫画。

主人公は森に捨てられたピアノを独学で弾いて育った天才少年。
貧しい劣悪な環境で育てられながらも、怪我で引退した不遇の天才ピアニストに見出されて才能を開花する。

そしてやがて世界へと羽ばたき、コンクールでライバルたちと熱い戦いを繰り広げていく。

と書いていて思ったけれど、これはスポーツ漫画の王道ストーリーなわけか。
しかしそれが音楽漫画でとなると意外と珍しいのかもしれない。

最初から最後まで盛り上がる展開だったし、そのうえ最後のオチもとても良かった。
これは思わずにっこりしながら泣いてしまう。

【27位】ドロヘドロ

バイオレンスでグロテスクな魔法世界を描いたダークファンタジー!

魔法によって頭を爬虫類にされた記憶喪失の男・カイマン。
友人で餃子屋のニカイドウと共に、自身の謎を解くため魔法使いを狩り続ける。


画像は『ドロヘドロ』1巻。1ページ目から衝撃的な展開ではじまる。

初めて読んだときにインパクトが強すぎて記憶に強く刻まれてしまった漫画。

魔法を使えない人間たちが暮らし、魔法使いたちの実験場にされて荒廃した現代世界「ホール」。
そして体内で生成された「ケムリ」を用いて魔法を使う魔法使いたちが暮らす世界。

この2つの世界を行き来しながら、爬虫類の頭をした記憶喪失の主人公の謎に迫っていく形で、ダークでバイオレンスでグロテスクな魔法世界が描かれてゆく。

一般受けする絵柄ではないものの、独特の魔法世界で魅力がある。

【28位】イエスタデイをうたって

90年代のモラトリアムな青春恋愛ストーリー!

大学を卒業したものの目標もなく、フリーターとして過ごす青年・リクオ。
そんなある日、リクオに好意を抱くミステリアスな少女・ハルが現れる。
そして時を同じくして、リクオは大学時代の想い人・榀子と再会する。


画像は『イエスタデイをうたって』1巻。カラスを乗せたヒロイン。

【29位】機動戦士ガンダム THE ORIGIN

ファーストガンダムを安彦良和氏自らがリメイク・コミカライズ!

スペースコロニーへの宇宙移民が始まって半世紀あまりが過ぎた宇宙世紀0079年。
スペースコロニー国家・ジオン公国は連邦政府に対し独立戦争を挑み、新兵器・モビルスーツの導入やコロニー落としなどにより優位に立ち、双方の人口の半分を死に至らしめる。


画像は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」9巻。シャア・アズナブルのオリジナルエピソードが大幅に追加されている。

ガンダムシリーズ1作目の『機動戦士ガンダム』を、アニメーションディレクターやキャラクターデザイナーなどを務めた安彦良和氏自らがリメイクした漫画。

テレビアニメ版をベースに、ライバルとして名高いシャア・アズナブルの生い立ちなどのエピソードが追加され、さらに現代に合わせて設定の見直しも行われている。

特に9巻から14巻あたりのシャア過去編は完全オリジナルのストーリーとなっているため、アニメ視聴済みの人にもオススメだ。

もちろんアニメを観たことがないという人にも、オタクの教養としてオススメする。

【30位】こち亀

少年ジャンプで40年間連載された巻数ギネス記録の警察ギャグ漫画!

東京都葛飾区にある亀有公園前派出所に勤務する警察官の両津勘吉。
警察官として型破りな両津は、毎日街で様々な問題を巻き起こしてゆく。


画像は『こちら葛飾区亀有公園前派出所』1巻。初期の頃は劇画的だった。中川が普通にイケメン。

少年ジャンプで40年間にわたり連載され、最終的には200巻で完結し、「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定された偉大な漫画。

趣味や時事ネタを交えながら1話完結していくギャグ漫画になっており、いつどの巻から読んでも安定して面白いのが凄い。

200巻もの大ボリュームなため、漫画を大人買いしたい衝動に駆られたら、これを購入しておけば満たされるのではないかと思う。

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