【完結済み】青年漫画おすすめランキング30選【大人向け】

おすすめマンガ

(11月15日更新)

Kindleで読める、完結しているオススメの青年漫画をランキング形式で紹介。

青年漫画なので大人向けの渋い作品が多めになっている。

完結済みの青年漫画

【1位】寄生獣

寄生獣 フルカラー版(1) (アフタヌーンコミックス)

人間を捕食する寄生生物との戦いと共生を描いたSFアクション!

突如飛来した謎の寄生生物たち。
彼らは人間の頭に寄生して脳を乗っ取り、人間そっくりの姿で人間社会に紛れ込みながら、密かに人間を捕食するようになる。
日本の高校生・新一も寄生されるが、寄生先が右手だったために命を取られずにすむ。
そしてそれから右手の寄生生物との奇妙な共生関係が始まる。


画像は『寄生獣』1巻。謎の寄生生物に寄生される主人公。

星雲賞受賞など高い評価を得ながらも、ハリウッドと契約したのに映像化されず、しかも契約のせいで長いこと他とメディアミックスが行えなかった不運な名作。

「人間そっくりの化物たちが社会に潜んでいる」「人間の主人公がその化物の側になってしまう」というシチュエーションは、その後の作品に大きな影響を与えた。
最近のだと『東京喰種』や『亜人』はこれの影響をモロに受けていると思う。

そういうわけで寄生生物によって右手に寄生された主人公は不幸にも、半分人間・半分化物になってしまい、そのことに悩みながらもほかの寄生生物と戦っていく。

しかし右手の”ミギー”が愛着の持てるユニークなキャラなため、暗い展開だけでなく、熱いバディものになってくるのがこの漫画の良いところ。

食物連鎖の頂点に立つ人間が被食者の立場になるとか、環境問題とか、親子愛とか、哲学とか、そういったシリアスな要素も詰め込まれているのだけど、単純にアクションバトルとしてみても面白い。

岩明均氏の絵は古臭く感じるけど、ストーリーは漫画史に残る完成度の高さなので、一度は読んでおきたい作品。

【2位】めぞん一刻

めぞん一刻〔新装版〕(1) (ビッグコミックス)

高橋留美子氏によるアパートラブコメの金字塔!

古いアパート「一刻館」に住む浪人生・五代裕作と騒がしい住人たち。
そこに若い美人管理人・音無響子がやって来たことで五代の恋物語がはじまってゆく。


画像は『めぞん一刻』1巻。騒がしいアパートの住人たち。

数々の漫画を大ヒットに導いた巨匠・高橋留美子氏の作品の中でも、特に最高傑作として名高いラブコメ漫画。
高橋留美子氏にしては珍しい青年誌での連載作で、オンボロアパートに住む浪人生の青年と夫を亡くした美人管理人を中心とした恋愛模様が描かれる。

高橋留美子氏は少年誌でも多数の名作ラブコメを世に放っているが、この作品は青年誌なだけに、少年誌ではなかなかできない、浪人⇒大学⇒就職浪人⇒就職⇒結婚までの、主人公の人生を通した恋愛物語となっている。

そして高橋留美子氏は女性心理を描けるうえに、男性心理もよくわかっている。
そのうえ女性作者に多いドロドロ鬱々とした表現がないので、男性でも読みやすい。
一歩間違えれば嫌われかねない人間味のある嫉妬深い未亡人ヒロインも、奇跡的なバランスで愛らしいキャラとして成立している。

ストーリーはすれ違いによる誤解から始まることが多いが、これは携帯電話がない時代だからこそできた展開だろう。
終盤怒涛の展開からの納得のラストなので、ラブコメが好きなら間違いなくオススメだ。

【3位】それでも町は廻っている

それでも町は廻っている(1) (ヤングキングコミックス)

ノスタルジックな商店街のほんわか日常コメディ!

商店街のみんなに可愛がられているタヌキっぽい元気な女子高生・嵐山歩鳥。
その歩鳥と老婆のメイド喫茶を中心に、古き良き商店街でドタバタ活劇が繰り広げられる。


画像は『それでも町は廻っている』1巻。一昔前のノリを感じさせるコメディが多い。

「藤子・F・不二雄の継承者」と言われたりする石黒正数氏の代表作で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や星雲賞を受賞した日常ミステリーSFコメディ漫画。
商店街のみんなに愛される愉快な女子高生を中心に、その家族や友人たちのささやかな日常が1話完結のオムニバスで描かれる。

1話1話の起承転結が丁寧で読みやすくコメディとして面白いし、どこか子供時代の懐かしさを感じる日常描写もうまい。
リアルな高校生活を描いた漫画はちょくちょく見かけるけれど、この漫画はそれだけでなくリアルな小学生も描いているため、それがノスタルジックを加速させる。

それに作者お得意のミステリーや、藤子・F・不二雄テイストな「すこしふしぎ」のSFが加わってくるので、読者を飽きさせない。
そのうえ途中から作中の時系列がシャッフルされていくため、読み直して時系列を理解すると新たな発見がある仕組みにもなっている。

1巻だけだとそこまでハマるほどではないのだけど、2巻3巻と続けて読んでいくといつの間にかハマってしまう。
そして最後まで読むと喪失感で切ない気持ちになってしまう。
そんな日常漫画の傑作。

【4位】岳

岳(1) (ビッグコミックス)

山の厳しさと素晴らしさを描いた心温まる山岳救助漫画!

北アルプスで暮らしながら山岳遭難救助の民間ボランティアを行う変わった青年・三歩。
山と山に来る人を愛する三歩は、いつも明るく元気に山を登りながら遭難者を救助する。


画像は『岳』5巻。遭難救助が間に合わない厳しい現実も描かれる。

マンガ大賞や文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞などを受賞した山岳救助漫画。
登山ではなく、その登山者の救助を題材としているのが珍しいところ。

山で暮らしながら山岳救助のボランティアをしているベテランの主人公と、県警山岳遭難救助隊の新人を中心に、山に訪れる人々のエピソードが1話完結で描かれる。

たまに救助が間に合わず、遭難した人が無慈悲に死ぬ悲しい展開もある。
しかし山が大好きで底抜けに明るく優しい主人公が遭難者を「よくがんばったね」と励まし、それでも山は素晴らしい、登山は楽しいよということを教えてくれるので、決して暗い気持ちにはならない。

優しさに包まれた作品なので、読むと温かい気持ちになれることだろう。

【5位】コウノドリ

コウノドリ(1) (モーニングコミックス)

出産と命を描いた感激の産科医ドラマ!

医者とジャズピアニストを両立する産科医・鴻鳥サクラ。
日々命の危険と隣り合わせの出産に立ち会ってゆく。


画像は『コウノドリ』2巻。産科医でありながら有名なジャズピアニストでもある主人公。

出産を題材とした医療漫画。
数ある医療漫画の中でもこれは特に読んでほしい。

妊婦とその家族を中心とした出産エピソード集になっており、この漫画を読めば出産はリスクのある命がけの行為で、生まれてくる子供も必ずしも無事とはいかないということがよーくわかる。

これは出産をする女性だけでなく、父親になる男性にも知っておいてほしいこと。
母子ともに無事に出産を終えるのは幸運な奇跡なのだなと強く認識させられる。

またほかの多くの医療漫画と違って、医者同士のドロドロとした人間関係が描かれないため、純粋に医療エピソードに集中して読めるのも個人的に良い点。

とりあえず最初の数巻だけでも読んでおくべき。

【6位】GANTZ

GANTZ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

死人が異星人と戦わされるデスゲーム・SFアクション!

地下鉄のホームではねられた高校生の玄野と加藤は、死んだ直後に謎のマンションの一室に転送させられる。
そこでは同じように死んだ人たちが集められ、謎の黒い玉に武器とスーツを渡されて異星人と戦うよう指示される。


画像は『GANTZ』21巻。死んだ人たちが部屋に集められ、謎の黒い玉に異星人討伐を指示される。

CGによって制作される「3D漫画」で知られる奥浩哉氏の代表作となるSFデスゲーム。

不幸な事故で死んだ一般人たちが再生されて集められ、武器の銃と防具のスーツを与えられて、地球に隠れ住む異星人の討伐ミッションに強制参加させられる。

異星人には強さに応じてポイントが設定されており、ミッションクリア時にそのポイントが100ポイント貯まると、「記憶を消されてゲームから解放」「死んだ仲間を蘇生」「強力な武器を入手」の3つからいずれか1つを選択できる。

100ポイント貯まるまで何度でもミッションに参加させられるし、貯まった後も必ずしも解放を選択することにはならない。
こういったゲーム的設定と選択肢がこの漫画の面白いところ。

また主要キャラクターであっても遠慮容赦なくあっさり無慈悲に殺されてしまうので、ストーリーが予想できず、スリリングな展開に気が抜けない。

だからといってただ残酷なデスゲームというだけでもなく、見知らぬ他人同士で生き残るために協力し、友情・努力・勝利で勝ち抜いていくジャンプっぽい熱い展開も見所だ。

デスゲーム系の漫画では文句なしでこれが最高傑作。

【7位】ピンポン

ピンポン(1) (ビッグコミックス)

高校生たちの才能と挫折と成長を描いた青春卓球ストーリー!

高校の卓球部に所属するスマイルとペコは、小学生のころから一緒に卓球をしている幼馴染。
天才肌で自信家のペコのほうが活躍しているが、実はスマイルはペコに匹敵する才能を隠していた。


画像は『ピンポン』5巻。松本大洋氏による卓球描写も魅力。

才能を巡る選手たちの苦悩と青春を短い巻数でまとめた松本大洋氏の傑作スポーツ漫画。

破天荒な天才少年のペコは自分の才能に自惚れるが、顧問や強豪選手たちはペコよりも、その親友のスマイルのほうが才能があると注目する。

スマイルは自分の勝ち負けに興味がなく、自分にとってヒーローであるペコの活躍を好んでいたが、顧問の熱意に押される形で猛練習に取り組み、一躍高校卓球のトッププレイヤーに昇り詰める。

そのスマイルの圧倒的な才能を前にペコや他の選手たちは打ちのめされ挫折していくのだが、その挫折からの成長がこの漫画の物語。
そこからの展開が熱い。

短編のスポーツ漫画では間違いなく一番面白かった。

【8位】シグルイ

シグルイ 1 (チャンピオンREDコミックス)

刀に狂った漢たちの剣豪時代劇!

江戸時代初頭。隻腕の剣士と盲目の剣士が、駿河城内の御前試合で真剣を用いて斬り結ぶ。
隻腕や盲目になりながらも戦うこのふたりには一体何があったのか、その因縁の過去が語られる。


画像は『シグルイ』9巻。2人の剣鬼の因縁の戦いが物語の中心。

元ネタは小説の『駿河城御前試合』。
しかし小説の内容はあまり関係なく、それに登場する隻腕の剣士と盲目の剣士の過去を中心に描いた、ほとんどオリジナルのストーリーとなっている。

この漫画は残酷な描写と濃すぎる絵柄で、かなーり読み手を選ぶ。

だが迫真の表現で描かれる壮絶で狂気で凄惨すぎる剣士たちの闘いと生き様は、一度読むと忘れることができない。
そして最後まで一気に読んでしまう魅力がある。

物凄く癖が強いけど、漫画としてはとても面白い。

【9位】嘘喰い

嘘喰い 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

高度な頭脳戦が熱いギャンブル漫画の最高峰!

「嘘喰い」の異名を持つ伝説のギャンブラー斑目貘。
貘はあらゆる賭博を取り仕切る秘密組織「賭郎」の長・お屋形様の座を奪い取るため、命がけのギャンブルに身を投じる。


画像は『嘘喰い』40巻。水中で空気を賭けてルール不明のポーカーをルールを推測しながら行う「エアポーカー」のゲーム。

天才ギャンブラーが仲間たちと協力して命がけのギャンブルを勝ち抜いていくギャンブル漫画。

毎回毎回よくこんなゲームを思いつくなーと感心するくらい、主にオリジナルのゲームを用いて高度な頭脳戦の駆け引きが繰り広げられていく。
この作者は間違いなく漫画家の中で抜きんでて頭がいい。

そのうえこの漫画はギャンブルに勝ってはい終わりではなく、その後に(あるいはその前に)激しい格闘バトルが巻き起こる。
このバトルがこれまた熱く、どちらが本編かわからなくなるくらい力が入ったアクションが描写されていく。

また登場人物たちもひとりひとりが魅力的。
そしてそれらがトップクラスの美麗な画で描かれていく。

ストーリーもキャラクターもギャンブルもアクションも画力も、いずれもが一級品というパーフェクト。

【10位】JIN

JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

江戸時代にタイムスリップした医者が現代医療技術で人々を救い出す!

東都大学附属病院に勤める脳外科医・南方仁は、幕末の1862年にタイムスリップしてしまう。
電気も消毒薬も抗生物質もない世界で、医師南方仁の戦いが始まる。


画像は『JIN』2巻。江戸時代でコレラに立ち向かう主人公。

手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した医療漫画。

昨今流行の異世界作品風に紹介するなら、異世界転移した医者の主人公が、文明の劣る世界で現代医療無双をするお話といったところか。
まぁこの作品は異世界ではなく江戸時代にタイムスリップするお話なのだけど。

主人公は十分な医療環境にない江戸時代で悪戦苦闘しながら、それでも怪我や病から一人でも多くを救おうと奮闘していく。
その主人公が現代医療技術を用いて活躍する様が爽快で、また現代医療技術の凄さにも感心する。

幕末当時の江戸を中心とした文化や社会事情を交えながらストーリーが展開されていくため、そうした歴史を学べる作品としてもオススメだ。

医療漫画としても歴史漫画としても異世界漫画(?)としても名作。

【11位】プラネテス

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

宇宙を通して「愛」を語るSFヒューマンドラマ!

今よりも気軽に宇宙へ行けるようになった近未来。
宇宙のデブリ(ゴミ)回収業者として働く青年・ハチマキは、いつか宇宙船を所有することを夢見ながらゴミ拾いの日々を送る。


画像は『プラネテス』1巻。事故が原因でパニック障害を引き起こし、自己と語り合う主人公。

『ヴィンランド・サガ』で知られる幸村誠氏のデビュー作。
原作・アニメともにSF賞の星雲賞を受賞しているが、これは『風の谷のナウシカ』以来だったりする。

舞台は宇宙開発によって生まれたスペースデブリ(ゴミ)が、旅客機と衝突事故を起こすなどの社会問題を起こしている2070年代。
そんな近未来の宇宙でデブリ回収業者の主人公を通して、宇宙で生きる様々な人々のドラマが描かれる。

同じ宇宙を題材とした作品でも夢に向かって明るく突き進む『宇宙兄弟』とは異なり、こちらは宇宙を通して愛や人生観などの思想を語ってくる。

「『ヴィンランド・サガ』はキリスト教的で、『プラネテス』は仏教的」と評した人もいるが、なるほど確かにそんなイメージだろうか。
読んでいて深く考えさせられる話が多い。

これを20代半ばのデビュー作で描ききった作者にはただただ脱帽する。

【12位】攻殻機動隊

攻殻機動隊(1) (ヤングマガジンコミックス)

電脳化・義体化した社会を描いたサイバーパンク漫画の金字塔!

西暦2029年、通信ネットワークに覆われ、膨大な情報が世界を駆け巡っている超高度情報化社会。
より複雑化していく犯罪に対抗すべく、公安9課の特殊部隊「攻殻機動隊」が結成される。


画像は『攻殻機動隊』1巻。SF世界がぎっちり描き込まれる。

アニメがとても有名で、ハリウッド映画化もされた士郎正宗氏のサイバーパンク漫画。

テロリストと戦う特殊部隊の公安9課「攻殻機動隊」を通して、脳とパソコンを融合した電脳化や、サイボーグ化(義体化)が一般化した近未来の日本社会を描き出している。

この現実で実現しそうな世界観に魅了されるが、漫画では注釈を含めてこの世界観がビッシリと描かれている。

アニメはアニメで名作だけど、漫画はキャラクターがコミカルだったりしてまた違った雰囲気で楽しめるため、アニメ視聴済みの人にもオススメだ。

【13位】もやしもん

もやしもん(1) (イブニングコミックス)

農大の楽しい菌類青春コメディ!

肉眼で菌が見える不思議な力を持った農大新入生・沢木惣右衛門直保。
農大の変人教授や研究室の仲間たちと共に、祭り好きな大学でキャンパスライフを送りながら菌について学んでゆく。


画像は『もやしもん』12巻。酒造りのうんちくを語る菌たち。

手塚治虫文化賞マンガ大賞や星雲賞などなどを受賞した農大菌類漫画。

なぜか肉眼で菌が見えてしまう新入生を主役とした楽しい大学生活物語でありながら、菌や食について学べる優れた学習漫画でもある。
ついでにお酒中心のグルメ漫画としても楽しめる。

祭り好きな大学で、ノリのいい先輩たちと馬鹿騒ぎをする。
こんな大学生活を送ってみたかったと読んでいてほんと思えてくる。

そして菌については、可愛くコミカルな菌たちを交えながら解説されていく。
特に日本酒だとかワインだとかビールだとかのお酒の話題が多いため、酒好きだとより一層楽しく読めることだろう。

特に学習漫画としてはこれ以上ない傑作なので、学生にも大人にもオススメ。

【14位】ピアノの森

ピアノの森(1) (モーニングコミックス)

天才少年の活躍を描いた感動のクラシックピアノ漫画!

森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりに育った貧乏な少年・一之瀬海。
海は世界的なピアニストの父親をもつ同級生・雨宮修平や、怪我で引退した天才ピアニスト・阿字野壮介に才能を見出され、ピアニストとして挑戦することになる。


画像は『ピアノの森』2巻。ピアノを奏でる主人公。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞を受賞したクラシック音楽漫画。

主人公は森に捨てられたピアノを独学で弾いて育った天才少年。
貧しい劣悪な環境で育てられながらも、怪我で引退した不遇の天才ピアニストに見出されて才能を開花する。

そしてやがて世界へと羽ばたき、コンクールでライバルたちと熱い戦いを繰り広げていく。

と書いていて思ったけれど、これはスポーツ漫画の王道ストーリーなわけか。
しかしそれが音楽漫画でとなると意外と珍しいのかもしれない。

最初から最後まで盛り上がる展開だったし、そのうえ最後のオチもとても良かった。
これは思わずにっこりしながら泣いてしまう。

【15位】蟲師

蟲師(1) (アフタヌーンコミックス)

怪異を引き起こす「蟲」の事件を解決する伝記ファンタジー!

江戸時代~明治時代あたりの架空の日本。
常人には見えない「蟲」への対処を生業とする「蟲師」のギンコは各地を旅し、蟲により引き起こされる怪異を解決してゆく。


画像は『蟲師』1巻。蟲に取り付かれた少年。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞した、幻想的な和の雰囲気を淡々と魅せてくる独特の作品。

「蟲」という普通の人には見えない妖怪のような怪異がおり、それが様々な怪奇現象を引き起こす。

その蟲に取り付かれた人たちの数奇な人生が語られ、そのうえで専門家の主人公が解決していくという1話完結のエピソード集になっている。

まぁストーリーもいいのだが、何よりその雰囲気が素晴らしい。
日本の山や村の雰囲気がよくあらわされていて、それに「蟲」というファンタジー要素もブレンドされ、神秘的な香りをかもしだしている。

雰囲気漫画の傑作だと思う。

【16位】BLAME!

新装版 BLAME!(1) (アフタヌーンコミックス)

どこまでも上へ続く巨大都市を探索する圧倒的スケールのサイバーパンク・アクション!

都市が複雑高度に階層化され、極限まで発達したインターネット世界になった遠い未来。
災厄により人間は市民権の「ネット端末遺伝子」を失ってしまい、AIにより排除されてしまう。
サイボーグの霧亥はこの世界を救う鍵となる失われたネット端末遺伝子を持つ人間を探し出すため、果てしない探索と戦いの旅を送る。


画像は『BLAME!』1巻。壮大な都市構造物が魅力。

『シドニアの騎士』や『人形の国』のような丸くなった頃とは違い、ぶっとんでいた頃の弐瓶勉氏の初期代表作。

ネットワークへのアクセスを可能とする「ネット端末遺伝子」が市民権となった遠い未来。
しかしながらこの「ネット端末遺伝子」が感染により人類から失われてしまい、人類はAIのセーブガードから排除される対象になってしまう。

しかも「ネット端末遺伝子」を持つ人類がいなくなりAIを制御できなくなったことで、都市構造物が際限なく拡張され続け、地上すべてが建物に覆われる。

そんな中、不老不死のサイボーグの主人公は世界を長い年月をかけて巨大都市の階層を上へ上へと探索し、邪魔する敵を排除しながら「ネット端末遺伝子」を持つ人類を探し出そうとする。

・・・・・・というようなストーリーなのだが、主人公がまったく語らず、黙々と探索していくので、最初に読んだときはほとんど理解ができなかった。
3周くらい読んで、さらにWikipediaで補ってなんとか理解できたくらいだ。

だけど絶望的で壮大な世界を探索する不気味さや恐ろしさは読んでいてしっかり伝わってくるため、仮にストーリーを理解できなくてもこの世界観の魅力は感じられることだろう。

終始とても緊張感のある独特の世界観だった。

ついでに同作者の『BIOMEGA』もオススメ。
雰囲気的には同じ作品。

【17位】孤独のグルメ

孤独のグルメ【新装版】 (SPA!コミックス)

大衆食堂で淡々と食事をする日常グルメ漫画の金字塔!

個人で輸入雑貨商を営む井之頭五郎。
いつも一人静かに、誰にも邪魔されず、孤高の食事で幸福に空腹を満たす。


画像は『孤独のグルメ』2巻。そこらの大衆食堂で出される食事がリアルに描かれる。

グルメ漫画が得意な久住昌之氏と、リアルな絵を描かされたら漫画界でもトップクラスにうまい谷口ジロー氏のコンビによるグルメ漫画の傑作。

仕事で各地を移動する中年男性の主人公が、仕事の合間にその土地の大衆食堂にふらりと立ち寄って、ひとり黙々と食事をする。

ただそれだけなのに、その店や客たちの情景や所作、そして出される食事がとてもリアルに描かれるため、読んでいて味が想像できてしまい食欲を大いに煽られる。

たぶんいままで読んだ中で一番の飯テロ漫画だと思う。

【18位】ドロヘドロ

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

バイオレンスでグロテスクな魔法世界を描いたダークファンタジー!

魔法によって頭を爬虫類にされた記憶喪失の男・カイマン。
友人で餃子屋のニカイドウと共に、自身の謎を解くため魔法使いを狩り続ける。


画像は『ドロヘドロ』1巻。1ページ目から衝撃的な展開ではじまる。

初めて読んだときにインパクトが強すぎて記憶に強く刻まれてしまった漫画。

魔法を使えない人間たちが暮らし、魔法使いたちの実験場にされて荒廃した現代世界「ホール」。
そして体内で生成された「ケムリ」を用いて魔法を使う魔法使いたちが暮らす世界。

この2つの世界を行き来しながら、爬虫類の頭をした記憶喪失の主人公の謎に迫っていく形で、ダークでバイオレンスでグロテスクな魔法世界が描かれてゆく。

一般受けする絵柄ではないものの、独特の魔法世界で魅力がある。

【19位】幽麗塔

幽麗塔(1) (ビッグコミックス)

セクシャル・マイノリティの悩みを描いたレトロなミステリー冒険活劇!

昭和29年の神戸。
文学やカストリ雑誌を好むニート青年・天野は、謎の美青年・テツオにそそのかされ、財宝が眠るといわれる時計塔「幽霊塔」の調査に協力する。
その秘密に迫ろうとする天野だったが、莫大な財産を巡って、様々な事件に巻き込まれてゆく。


画像は『幽麗塔』1巻。財宝が眠ると噂される幽霊塔を中心に殺人事件が起きる。

『医龍』で知られる乃木坂太郎氏によるミステリー漫画。

本作はアリス・マリエル・ウィリアムソンの小説をもとにした黒岩涙香の翻案小説『幽霊塔』をもとに、セクシャル・マイノリティ(主にトランスジェンダー)をテーマに盛り込んで大胆にアレンジされている。
まぁほぼ小説は関係のないオリジナルストーリー。

主人公は「幽霊塔」と呼ばれる時計塔に隠されていると噂される財産を目当てに謎の美青年と組むが、そのせいで同じく財産を狙う殺人鬼に殺されかける。

それをきっかけに過去に起きた幽霊塔の惨劇や、幽霊塔を買い取った敏腕検事の目論見、相棒の美青年の正体など、次から次へと謎が迫り、様々な怪事件へと巻き込まれていくことになる。

幽霊塔の事件や謎を探るために各地を巡る冒険要素もあり、さらにその冒険を通した成長も描かれるため、ミステリーだけなく冒険活劇としても面白い。

そしてそれらに加えて、トランスジェンダーを中心としたセクシャル・マイノリティたちの葛藤も描写されていく。
この点でも評価されており、ジェンダーをテーマとしたセンス・オブ・ジェンダー賞の大賞を受賞している。

ミステリーとしても、葛藤や成長を描いたヒューマンドラマとしても、綺麗にまとまっていて良い作品。

【20位】医龍

医龍(1) (ビッグコミックス)

天才外科医とそのチームを中心とした大学病院ヒューマンドラマ!

医師を辞めた天才外科医・朝田龍太郎のもとに、医大助教授・加藤晶がスカウトに来る。
彼女の狙いは心臓の難手術論文を成功させることで自身の教授選出を図り、今の大学医療を改革することにあった。


画像は『医龍』10巻。どんな難手術をも成功させる凄腕の主人公。

【21位】へうげもの

へうげもの(1) (モーニングコミックス)

茶器など美術品の視点で描かれる数奇な戦国時代漫画!

群雄割拠、下剋上の戦国時代。
織田信長に仕える古田左介(古田織部)は立身出世を目指しながらも、茶の湯と物欲に魂を奪われ、数寄者としての人生に葛藤する。


画像は『へうげもの』1巻。主人公のオーバーリアクションも面白い。

【22位】Sunny

Sunny(1) (IKKI COMIX)

児童養護施設の子供たちを描いた松本大洋氏渾身の一作!

様々な事情を持つ子供たちが、親と離れて暮らす場所「星の子学園」。
問題児の春男と真面目ガリ勉の静を中心に、星の子学園の子供や大人たちの日常が綴られる。


画像は『Sunny』1巻。児童養護施設に預けられた子供たち。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞作した、松本大洋氏の少年期の実体験をもとにした児童養護施設漫画。

親から捨てられたなどの理由で児童養護施設で暮らすことを余儀なくされている子供たちと、子供たちに温かく接する施設の大人たち。
この2つの視点での日常生活が、淡々と、しかしエグいリアルさで描かれていく。

作者の実体験がベースなだけに日常がリアルすぎて、ホント読んでいて胸が痛くなる。

両親に捨てられたことで非行に走る子供。
その子供が自分を捨てた親の前で懸命に素直な良い子として振舞う姿には泣けてくる。

何度も読み直すには辛い漫画だけど、一度は読んでおきたい傑作だ。

【23位】無限の住人

無限の住人(1) (アフタヌーンコミックス)

不老不死の剣豪の戦いを描いた時代劇アクション!

父を殺し、母を攫った剣客集団「逸刀流」に復讐を誓う少女・浅野凜。
凜は「百人斬り」の異名を持ち、不死の肉体を持った剣士・万次を用心棒として雇い、逸刀流の統主である宿敵・天津影久を追う旅を始める。


画像は『無限の住人』2巻。沙村広明氏の絵も魅力のひとつ。

【24位】エマ

エマ 1巻 (HARTA COMIX)

19世紀イギリスの階級社会を描いた貴族とメイドのブリティッシュ・ロマンス!

19世紀末のイギリス・ロンドン。
貿易商人の跡取り息子・ウィリアムは、かつての家庭教師だった老婦人の家でメイドのエマと出会う。
エマとウィリアムはお互いに惹かれあうが、しかし身分差が壁として立ちはだかる。


画像は「エマ」8巻。19世紀後半のロンドンを中心に貴族社会が描かれる。

【25位】羊のうた

羊のうた (1) (バーズコミックス)

他人の血が欲しくなる奇病に苦しむ姉弟の儚いドラマ!

幼い頃に母親を亡くし、父親の友人夫婦に育てられた少年・高城一砂。
ごく普通の高校生活を送っていた一砂だが、あるときから血を見ると奇妙な感覚に襲われる。
一砂は再会した姉により、高城家に伝わる「病」について知らされ、姉とともに苦しみを共有することになる。


画像は『羊のうた』2巻。姉の血を飲む主人公。

【26位】イムリ

イムリ 1 (ビームコミックス)

心を操る「侵犯術」と3種族の星間戦争を描いた大作SFファンタジー!

惑星マージの支配種族「カーマ」は、精神を操作する「侵犯術」を用いて奴隷種族「イコル」を最下層とする階層社会を形成する。
カーマの呪師として育てられた少年・デュルクは政争に巻き込まれ、さらに原住民族「イムリ」の秘密を知ったことで、種族間の争いに巻き込まれてゆく。


画像は『イムリ』1巻。他者の精神を操る「侵犯術」。

【27位】東京喰種

東京喰種トーキョーグール リマスター版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

「喰種」と「喰種対策局」の戦いを描いた現代ダークファンタジーバトル!

人と同じ姿で人間社会に紛れ込み、人を喰らう「喰種」が蔓延する現代東京。
大学生の金木研は不幸にも喰種の臓器を移植されてしまい、喰種たちのコミュニティで生きる苦悩の日々を送ることになる。


画像は『東京喰種トーキョーグール:re』1巻。喰種対策局と喰種の戦いが話の中心。

『寄生獣』をスタイリッシュバトルにしたような漫画。

人間そっくりの食人生物「喰種」が人間社会に紛れ込んで暮らしているのが一般に知られている現代東京で、普通の人間だった青年が移植手術で喰種にされてしまい、人間社会で暮らせなくなる絶望から始まる物語。

というわけでそんな主人公の苦悩が描かれていくわけだけれども、この作品の魅力はそういうことより、『ブリーチ』のようなオシャレでスタイリッシュなデザイン・バトルにある。

『ブリーチ』を少年誌を代表するスタイリッシュバトル漫画とするなら、こちらは青年誌を代表するスタイリッシュバトル漫画。
カッコイイデザインのキャラクターや武器が登場し、喰種と、その喰種を狩る喰種捜査官との凄惨な戦いが巻き起こる。

なのでスタイリッシュなグロバトルが好きな人にオススメ。

【28位】闇金ウシジマくん

闇金ウシジマくん(1) (ビッグコミックス)

闇金の恐ろしい世界を描いた問題作!

10日5割の闇金融「カウカウファイナンス」の若き経営者・丑嶋馨。
今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。

画像は『闇金ウシジマくん』1巻。パチンコで遊ぶ金ほしさに闇金を利用する主婦たち。

【29位】月下の棋士

月下の棋士(1) (ビッグコミックス)

将棋に命を賭ける棋士たちを描いた狂気の将棋漫画!

元名人を祖父に持ち、将棋を学びながら育ってきた破天荒な天才・氷室将介。
祖父の遺言を胸にプロ棋士を目指して奨励会に入会し、将棋界を荒らしてゆく。


画像は『月下の棋士』1巻。「初手端歩」を愛用する主人公。

【30位】イエスタデイをうたって

イエスタデイをうたって 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

90年代のモラトリアムな青春恋愛ストーリー!

大学を卒業したもののフリーターとして目標もないまま過ごす青年・リクオ。
そんなある日、カラスを連れた不思議な少女・ハルが現れる。
そして時を同じくして、かつての想い人・榀子が戻ってきたことを知る。


画像は『イエスタデイをうたって』1巻。カラスを乗せたヒロイン。

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