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【完結済み】マイナー漫画おすすめ6選! 隠れた名作を紹介

特集

ややマイナー(少なくともメジャーとは言えない)だけど、とても面白いオススメな完結漫画を紹介。

どこまでをマイナーに分類していいのか選別にとても悩んだので、とりあえず6作品だけ。

おすすめの完結済みマイナー漫画

幽麗塔

幽麗塔(1) (ビッグコミックス)

『医龍』で知られる乃木坂太郎氏のミステリー漫画。

元ネタはアリス・マリエル・ウィリアムソンの小説を基にした黒岩涙香の翻案小説『幽霊塔』。
後に江戸川乱歩がそれをリライトしているが、たぶん一般的にはそちらのほうが有名。

本作はその『幽霊塔』を参考にしつつ、セクシャル・マイノリティ(主にトランスジェンダー)という今風のテーマを大胆かつ繊細に盛り込んでいる。

ちなみに後に、性別役割のテーマを探求する作品に贈られる文学賞『センス・オブ・ジェンダー賞』の大賞を受賞した。


画像は『幽麗塔』1巻。財宝が眠るとウワサされる幽霊塔を巡り事件が起こる。

物語は昭和29年の神戸が舞台。
無職ダメ人間でのび太のような主人公はある日、謎の美青年にそそのかされ、金を目当てに財宝が眠るといわれる幽霊塔を調査することになる。

しかし幽霊塔を狙う殺人鬼の出現や、過去の幽霊塔の惨劇、幽霊塔を買い取った検事の目論見、相棒となった美青年の正体など、次から次へと謎を呼ぶ展開になり、様々な怪事件へと巻き込まれてゆく。

そうした波瀾万丈なミステリーと同時に、トランスジェンダーの悩み・苦しみも巧みに表現される。
日頃トランスジェンダーについて考えることなどなかったが、この漫画を読んで、私にもその気持ちが少しだけ理解できたつもりになれた。

ミステリーとしても、葛藤や成長を描いたヒューマンドラマとしても、綺麗にまとまった満足度の高い名作だ。ついでに画力も高い。

個人的には『医龍』より面白いと思えるくらいだった。

竹光侍

竹光侍(1) (ビッグコミックススペシャル)

『ピンポン』などで知られる松本大洋氏と、僧侶(!)の永福一成氏による時代劇漫画。

あまり知られていないかもしれないが、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や、手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、高く評価されている作品である。

で、この作品の何が凄いかというと、ストーリーも完成度が高いのだが、何よりに目を見張る。

画像1枚目は『竹光侍』1巻で、2枚目は2巻。独特の画風で描かれる。

そう、みんな知っているであろうピカソのアレ。

キュビズムなどと言うそうだが、漫画でもこのような描き方ができるとは、目からウロコだった。
これはもう、アートとして後世に残していいレベルだと思う。

また絵だけでなく、浪人・瀬能宗一郎の剣の道を描いた物語も面白い。
渋くも丁寧に語られ、良質な時代小説を読んだような満足感を得ることができた。

もっと広まってもいい傑作漫画だと思うのだが、絵的に映像化で魅力を引き出すことができないのが難点か。

しかしとにかく漫画としては素晴らしい。

ファイアパンチ

ファイアパンチ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

週刊少年ジャンプで『チェンソーマン』を連載している藤本タツキ氏の連載デビュー作。

1話目が大きな話題になったのでマイナーとは言えないかもしれないが、しかし映像化はされていないのでメジャーというほどでもない作品か。

まぁ1話目早々から主人公は飢える村人のために「ボクの腕をお食べ」とアンパンマンよろしくカニバリズム奉仕に走るため、内容的にアニメ化は厳しいのかもしれない(この場合はカニバリズムではなくアントロポファジーだろうか)。


画像は『ファイアパンチ』1巻。1話目から衝撃的な展開が繰り広げられる。

物語は雪に覆われ、祝福者と呼ばれる能力者が存在する遠い未来の地球。

主人公は再生する能力を活かし、食べる物がない村人たちに自身の肉を分け与えて暮らしていた。
しかし食人を嫌悪したほかの祝福者により、「焼け朽ちるまで消えない炎」で村を燃やされてしまう。

だが主人公は燃やされながらも強力な再生能力と強靭な意志で生き続け、全身に炎を纏った復讐者と化す。

という、文章だけだと伝わりにくいかもしれないが、衝撃的な展開で1話目から引き込まれる
『チェンソーマン』もそうだったが、この作者は導入部で読者のハートをつかむのがうまい。

グロやら食人やらがあるのでかなり人を選ぶものの、Amazonなどで1話目がまるまる公開されているので、最初だけでも是非とも読んでみてほしい。

またその後にしても、作者の頭の中はほんとぶっ飛んでると感心する展開が続く(内容は賛否あるかと思うが)。

D-LIVE!!

D-LIVE!!(1) (少年サンデーコミックス)

『スプリガン』や『ARMS』で知られる皆川亮二氏のドライブアクション漫画。

主人公は高校生にして、あらゆる一流を派遣する国際的人材派遣会社『ASE』に所属する天才マルチドライバー。

普段は安アパートでひとり暮らしをする平凡な生活を送っているが、任務では常に冷静沈着にあらゆる乗り物を使いこなし、超人的なドライビングテクニックで周囲を圧倒する。


画像は『D-LIVE!!』1巻。ジェットスキーを操り犯罪者を倒す主人公。

世界の命運をかけた戦いが起きた『スプリガン』や『ARMS』とは異なり、本作は天才ドライバーの高校生が犯罪者とドライブバトルなどをするストーリーになっている。

過去作に比べると地味なためかあまり話題にならなかったが、「表向きは平凡な高校生だが、実はめちゃくちゃ凄いやつ」などのお約束の中二設定も踏襲されているので、皆川作品が好きな人なら楽しめるかと思う。

また毎回色々な乗り物が登場し、それを主人公が乗りこなして活躍するため、乗り物が好きな人にもオススメだ。

個人的には『スプリガン』『ARMS』と並んで好きな皆川作品。

自殺島

自殺島 1 (ジェッツコミックス)

『ホーリーランド』で知られる森恒二氏の自殺者サバイバル漫画。

『ホーリーランド』はイジメられていた引きこもりの物語だったが、今作も無人島に集められた自殺未遂常習者たちの、やや暗く重い物語になっている。

法が適用されない孤島で、生きるも死ぬも殺すも自由。
しかもほぼ全員が心に傷を追った自殺未遂常習者。

そんな状況で知識を出し合ってサバイバルをしたり、他グループとの争いをしながら、懸命に生きていくヒューマンドラマだ。


画像は『自殺島』1巻。無人島に集められた自殺未遂常習者たち。

登場人物はほぼ全員が自殺未遂常習者なので、全体的に暗いし、うじうじ悩むしで、テンポが悪く感じることは多い。

しかしそんな彼らが、なぜ生きるのかに苦悩しながらも、サバイバル生活を通して成長し、立ち直っていく様に胸を打たれる。

特に主人公の逞しい成長と、物語の終わり方に満足。

フリージア

フリージア愛蔵版 1 (1) (ビームコミックス)

松本次郎氏のバイオレンス・アクション漫画。
実写映画化されたものの評価がイマイチであまり話題にならなかったが、漫画のほうは面白いのでオススメ。

舞台は凶悪犯罪による被害者が加害者に復讐する「敵討ち法」が成立した近未来の日本。

被害者遺族はプロの執行代理人に敵討ちを依頼し、また加害者は警護人に護衛を依頼する。
そうして執行代理人と、警護人および加害者の殺し合いが演じられるようになる。


画像は『フリージア』1巻。妄想の相手と会話をする主人公。

主人公は特殊部隊出身の凄腕の執行代理人。

物語ではこの主人公の活躍を中心に、執行代理人たちの仕事や日常と、ターゲットにされた加害者および警護人の葛藤などのヒューマンドラマが展開される。

そしてなんといってもこの作品の特徴は、登場人物のイカレっぷりである。

精神がおかしくなっており、しょっちゅう妄想相手と会話をする主人公をはじめ、登場人物の多くがどこか狂ってしまっている、あるいは徐々に狂っていく。

かなーりアクが強い作品かと思うが、この狂いっぷりにハラハラドキドキさせられるし、読んでいてクセになる魅力がある。

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