第161回芥川賞・直木賞の受賞作が発表されたので紹介。
まず新進作家の最も優秀な純文学短編作品に贈られる「芥川龍之介賞」を受賞したのは、今村夏子氏の『むらさきのスカートの女』。
近所に住む「むらさきのスカートの女」のことが気になる〈わたし〉こと「黄色いカーディガンの女」が、彼女とともだちになるため、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導するが・・・・・・という流れから、意外な結末で終わる世にも奇妙な物語。
ちなみに今回の芥川賞は、前回に引き続き社会学者タレントの古市憲寿氏がノミネートされたことで注目されたが、受賞にはならなかったようだ。
そして、最も優秀な大衆文芸作品に贈られる「直木三十五賞」を受賞したのは、大島真寿美氏の『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』。
人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた物語となっている。
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