超会議で行われた吉田氏とひろゆき氏の対談はとても面白い内容だった。その全てを紹介することはできないが、特に興味深かった内容のところだけ一部紹介しよう。
Sponsored link
MMO事情

課金システムとDQ10
吉田:今ね、MMO業界はね、世界で見てもちょっとヤバイことなってて。今サブスクリプション(月額課金)である程度数字ってるのWoWとFF14しかないんで。基本的にビジネスモデルっていくつかあるんですけど、パッケージを販売してそれ以降アイテム課金とか、パッケージは売るんだけど以降はフリーみたいな。もしくは最初っから完全フリー。最初は月額で始めるんだけど、途中でちょっと立ち行かなくてF2P化みたいなゲームばっかりで。西村:僕あのDQ10っていうゲームを聞いたことがあるんですがー。
吉田:あ、それ。だからグローバル基準ですいません話してます。グローバルでサービスしようと思った場合、ちょっと構造が違うんですよ。
西村:あ、じゃあ日本ではDQ10は結構有名だけど・・・
吉田:あ、凄いですよ。それ言ったらDQ10のほうが上なんで。
西村:世界の売上げで考えたら、DQ10のスクウェア・エニックスに対する売上げと、FF14に対する売上げってどういう感じなんですか?
吉田:あ、ちょっと待って。それ言うとね、俺色んなところからさすがに怒られるから。そのIR情報だけは出すなって言われてるんで。

世界展開している月額課金のMMORPGは、もうWoWとFF14しかない状態だそうだ。DQ10は国内だとFF14より上だそうだが、海外を含めた売上げの比較は言えないそうだ。

GW2とかも月額じゃないしニャー。
開発費
西村:世界で売上げ上げてる有名なMMOタイトルってFF14くらいしかないんですか?スクエニ。吉田:いや、スクエニって最期に付けるのやめてもらえますか。MMOって、言語対応とか同時アップデートとかを全部やらなきゃといけないことを考えると、ワールド基準でサービスするってスゲー大変なんすよ。それを続けて、売上げを月額で上げ続けるっていうのが、今もうホント苦しくなってるのと、世界中でMMORPGってジャンルが、遊ぶのがツライって、時間をかけるのがツライってなってるんで、なかなか粘れない。
西村:でもやっぱり日本のゲームって世界で戦っていかないとなかなか売上げが上がっていかないじゃないですか。
吉田:MMOって信じられないくらいお金かかるんですよ、作るのに。(中略)今HDのゲーム自体もそうだけど、あまりにも開発費が高いんで。スクエニは一社単独で、自分の会社のリスクだけでやってるから、スクエニがリスクを背負ってて投資すればいいんだけど。海外ってやっぱファンドベースなんで、数十億の開発費をいわゆる投資家たちからお金を集めて開発。で、思ったほどうまくいかなくて、投資家たちが早く返してよって。それを分配しだすとツラくなって、サブスクリプションからマイクロトランザクションに変わるってのが・・・。一気に1回で稼がないとってのが多い。スクエニはまだ単独だから、スクエニ自体がギブアップしない限りは(サブスクリプションでやれる)。
4桁台のサーバー
吉田:サーバーは壊れるんで、スゲー数のサーバーストック置いてるわけで。サーバーは凄い勢いで壊れては取り替えてをやってるんで、やっぱり。西村:ちなみに今何台くらい使ってるんですか?
吉田:4桁台ぐらい。(中略)あれを今大幅に増強しないとアーマリーチェストの中身が増やせないんで、サーバーをもっと早いマシンに今入れ替えて。サーバーってハードウェアの代金よりも置いてある土地代のほうがかかるんで、今回は性能を上げて全入れ替えする。

アーマリーチェスト拡張などのために、4桁台のサーバーを全て入れ替えるそうだ。サーバーを置く土地代がかかるので、増設するよりも入れ替えてしまったほうが安上がりなのだそうだ。

4桁台入れ替えはいくらかかるんじゃろうニャ。あとサーバー関連だと、UOの頃はサーバーにメモリを足すときバイトとかのGMが担当してて、失敗してデータが飛んで数十時間巻き戻ったり3ヶ月巻き戻ったりしてたって話とかも面白かったニャ。

確かにUOでは巻き戻りが結構あった記憶があるが、そんな事情だったんだな。